Column

    設計者の資質とは?

■設計者責任という事  Nov.-21-2005


一級建築士という資格を持つものの一人として、先週発覚した構造計算書改ざんのニュースに、私は驚くという以上の受け止め方をした。
腹が立った。
建築基準法を無視した悪意の認められる犯罪であろうことはもちろん、建築士としても、建築士法に照らし合わせ間違いなく永久追放されるべきと思うが、何より、一般の人々がこの資格者全員に抱く、その仕事振りへの評価を不当に低めることになるであろう事に腹が立つ。

我々一級建築士は、建築基準法という法律に則り、建築主の財産と安全を守る事を念頭に仕事をしている。
プロという立場でいえば、建築基準法そのものにも改善の余地があると思われる内容も多々あると思っており、シックハウスが騒がれ始めた10年前あたりには、「なぜアスベストの使用制限が法律に明文化されないのか?」と不思議に思っていた。なぜなら当時から十分アスベストの危険性は知られていたし、実際に私はその頃からアスベスト除去の計画や工事監理にも携わる事ができた。
建築基準法を遵守してもなお、一級建築士として建築主の財産上安全上、考慮する必要のある事がまだまだあるのが事実だし、だからこそ各分野で研究をつづける一級建築士が大勢いるのだ。
構造的には、いかにして構造耐力上余裕があり、且つ、ローコストな建物となるよう設計し、地質調査の分析や施工会社への指示をするのが業務である。その中で建築基準法を満たすというのは必要条件ではあるが、それでは十分でない(要は構造上、建築基準法を満足するだけでは不足である)というのが構造を設計する上では一般常識であろう。少なくとも私はそう思っている。

弁護士だって、ドラマに出てきそうな悪徳弁護士も本当に存在するのかもしれないが、一級建築士の中にそんな悪徳な者がいたというのは残念でならない。有資格者に対して、設計者責任というものの重さを理解させるための教育的プログラムも必要なのかも知れない。
行き過ぎの感は否めないものの、「劇的〜」や「ドリーム〜」などのTV番組により、設計者というものの認知度が上がったようにも感じていたのに。

私は幸いな事に、設計者の資質や設計者責任というものを教えてもらえる諸先輩に恵まれた。これからは所内外にかかわらず、そういう諸先輩の一人として引き続き頑張りたいと思う。



■6畳って何平米?  April-2-2001


不動産業界では一般に、1畳を1.62平米と計算することが多い。
これは、1畳を0.9x1.8と計算して出てくる数字だ。
しかし、本来の1畳とは1坪の半分だから、
0.909x1.818=1.652562
となる。(不動産会社によっては、1.65としているところもあるが。)

坪数の計算に使う数字に、平米数x0.3025という式がある。
この数字は
1.6525x2=3.305
1/3.305=0.3025
となる。
1.62平米で畳数計算するうえに、壁の表面ではなく壁の芯で計算する6畳は、実質9.1平米 。(壁の厚みを10センチとして計算)
これを本来の日本の尺寸に基づく畳数計算に置き換えると
9.1/1.6525=5.506
実に約半畳の差がある。(0.826平米差)

あなたの6畳は何平米?


                                
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